言葉

「ばっちこい」は死語なのか?もともと野球用語って知ってた?

昭和の野球少年にとっては当たり前のフレーズとして多用されていた「ばっちこい」ですが、令和の時代となって聞くケースが少ないといわれています。ヤジを飛ばすことに寛容であった時代が終焉を迎えたことで、「ばっちこい」が死語になったと解釈することができるかもしれません。

「ばっちこい」は死語なのか?

昭和の野球少年にとっては当たり前のフレーズとして多用されていた「ばっちこい」ですが、令和の時代となって聞くケースが少ないといわれています。そのため、「ばっちこい」は死語であり、うっかり使用すると恥ずかしいと考えている人もいるようです。

主として野球のゲーム中に守備側が使用する掛け声として生まれた「ばっちこい」は「ばっち」と「こい」で構成されており、ばっちは「バッター」を、こいは「来い」を意味しています。つまり、バッターに対して来いと呼びかける形式です。

「打てるものならこっちに打って来い」という意図が込められており、ヤジの一種として挑発的なニュアンスがあります。ヤジを飛ばすことに寛容であった時代が終焉を迎えたことで、「ばっちこい」が死語になったと解釈することができるかもしれません。

ただし、「ばっちこい」は必ずしも挑発目的で使用される用語ではなく、単に声出し、掛け声の一種としても使われる言葉です。また、景気づけに適しているとする考えのもとで、野球以外のスポーツや勝負事、その他の仕事の場面などにも広まりました。

もともとが主に少年野球という限られた分野で使われていた言葉であることから、使用者が少なくなると野球関係者以外が耳にする機会は減るものです。とはいえ、野球以外でも使われるケースはあるため、「ばっちこい」は死語ではない、死語とまでは呼べないといえます。