みなさんは「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」というやり取りを知っていますか?このやり取りの元ネタは、大阪の商人同士の間で頻繁に使われる挨拶だと言われています。「どうも」や「こんにちは」というように相手への挨拶のように使われているのが特徴的です。
「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」の元ネタ
みなさんは「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」というやり取りを知っていますか?
「もうかりまっか」を直訳すると、「お金をたくさん稼いでいますか」となります。そして、「ぼちぼち」は特別に良い状況でもなければ悪い状況でもないことを表す言葉なので、「ぼちぼちでんな」は「まあまあです」という意味です。
このやり取りの元ネタは、大阪の商人同士の間で頻繁に使われる挨拶だと言われています。そもそも「もうかりまっか」という挨拶は、相手の財政情況を探るために使われるものではありません。「どうも」や「こんにちは」というように相手への挨拶のように使われているのが特徴的です。
例えば、商売人がお得意さんに「どないでっか、もうかりまっか?」と話しかけた後、コミュニケーションを図っていくのです。大阪のビジネスシーンでは、「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」というやり取りは会話の潤滑油として使用されます。
「ぼちぼちでんな」の意味
大阪では「もうかりまっか」と訊かれたら、「ぼちぼちでんな」と返すのが当たり前です。これはほぼ定型文と言えます。「ぼちぼちでんな」は、額面通りに受け取ると「まあまあです」という意味になります。
すなわち、「それほど商売で儲かってはおらず、かといって大きな損もしていません」ということになります。しかし、実際はかなりのお金を儲けていたり、事業で大損をしていたりしても「ぼちぼちでんな」と返すことが多いです。
そのため、一般的な大阪人は「ぼちぼちでんな」という言葉を額面通りに受け取ることはありません。相手が「ぼちぼちでんな」と返答した際、相手の表情や声のトーン、自分との関係性などを踏まえて実際の懐具合を推測していかなければいけないのです。
もしも「もうかりまっか」と質問して相手が少し返答にまごついていたら、金銭的に困窮している、あるいはかなり儲けている可能性が高いと言えます。将来的に大阪で商売をする予定がある方は知っておいて損はないと言えるでしょう。