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「むずい」は若者言葉なの?いつから使われている?もう死語?

「むずい」という言葉は「難しい」を略した言葉であり、若者を中心に広く使用されていることからいわゆる若者言葉に分類されています。「恥ずかしい」を意味する「はずい」や「気持ち悪い」を意味する「きもい」と並び、若者言葉として日常的に使われている言葉です。

「むずい」は若者言葉

「むずい」という言葉は「難しい」を略した言葉であり、若者を中心に広く使用されていることからいわゆる若者言葉に分類されています。

「恥ずかしい」を意味する「はずい」や「気持ち悪い」を意味する「きもい」や「うざったい」を意味する「うざい」などと並び、若者言葉として日常的に使われている言葉です。

よく使われるシチュエーションと言えば、思考力が要求される仕事中や難易度が高めのゲーム中や難解なミステリーの推理中や細かい作業中などです。

ゲームでなかなかクリアできないときや専門用語が並ぶ書物を読んでいるときなど、思わず「むずい」と叫んでしまう方も多いのではないでしょうか。

「むずい」はいつから使われている?

「むずい」という言葉がいつから使われ始めたのかについてですが、世の中に浸透し始めたのは1970年代頃からで、多くの若者が日常生活の中で当たり前のように使うようになったのは1980年代後半頃からです。

関西の芸人が東京に進出し始めたのもこの頃で、関西弁の普及に伴い「むずい」という若者言葉も一気に広まり始めました。

難しさを感じたときに「むずっ」とつぶやいたり、気持ち悪いときに思わず「きもっ」と言ってしまったり、恥ずかしい時に照れ隠しをするように「はずっ」と言ったりなど、感情を表現する際に用いる言葉を短縮して言うのが流行り始めたのも1980年代の後半頃です。

口にしやすいポップな若者言葉は汎用性が高く万能であるため、どんどん広まっていく傾向にあります。

「むずい」は死語ではない

「むずい」という言葉が死語か否かについてですが、「きもい」や「うざい」や「はずい」などの短縮形の若者言葉が定着しているのと同様に、「むずい」も本来の言葉を略しているだけの短縮形若者言葉であるため、死語に分類されることはないでしょう。

老若男女問わず今でも頻繁に使用されている言葉ですし、テレビ番組に出演している有名人の発言やSNSでのコメント投稿などにおいてもいまだ健在です。1970年代から続く意外と古い俗語ですので、これからもまだまだ日常的に使われていくでしょう。

短縮しただけで言葉の意味がわかる俗語・流行語・若者言葉は根強く残り続け、バブル時代に多用された流行語や文字数が多くて言いにくい若者言葉などは早い段階で廃れることが多いです。