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若者言葉の「エモい」を流行らせた人は誰?意味もあわせて解説

「エモい」を流行らせた人を探すと、ある人物の名前が多くみられます。それは、メディアアーティストの落合陽一さんです。落合陽一さんは、東京大学大学院学際情報学府で博士号を取得し、数多くのテレビ番組でコメンテーターを務めています。

「エモい」を流行らせた人

「エモい」という言葉がネットで誕生したのは、1999年の個人ブログでした。その語源は、音楽用語であるエモーショナル・ハードコアを略したものと言われています。しかし、この時にはさほど広がりませんでした。

「エモい」を流行らせた人を探すと、ある人物の名前が多くみられます。それは、メディアアーティストの落合陽一さんです。落合陽一さんは、東京大学大学院学際情報学府で博士号を取得し、数多くのテレビ番組でコメンテーターを務めています。

落合陽一さんが、あらゆるメディアで「エモい」という言葉をよく使っていたため、社会に浸透したと考えられます。そしてテレビや雑誌で若者達も「エモい」を連発するようになり、多くの世代がその意味を調べ使うようになったのです。

21世紀の魔法使いとも呼ばれる落合陽一さんが、いかに影響力を持っているのかがわかります。

「エモい」の意味

よく見かける「エモい」という言葉ですが、その本当の意味はなんでしょうか。この言葉を流行らせた落合陽一さんによると、「エモい」とはいわば「ロジカルの対極にあるもの」と説明しています。それは、一見するとムダなもののことです。

また、「いとをかし」と同じ意味があるそうです。枕草子にも出てくる「いとをかし」には、美しいや素晴らしい、また趣があるという意味も含まれています。

感情のなかには、うまく言葉で表せないものも少なくありません。たとえば、素晴らしい景色を見たり、オシャレな物を見たりした時のなんとも言えない感情。それを表す時に、「エモい」という言葉を使います。

「ノスタルジック」と同じ意味だと勘違いしている人も多いようです。「ノスタルジック」というのは、懐かしい時代や風景に思いを馳せることです。

一方、「エモい」には様々な感情が込められています。切なさや可愛い、面白いなどあらゆる感情に「エモい」は当てはまる言葉なのです。今の気持ちを表現したいけれど、当てはまる言葉が思いつかない。そういった、繊細な感情を代弁してくれる言葉が「エモい」といえるでしょう。