「~しか勝たん」という表現は、意味不明だし、どことなく違和感を覚えるという人もいるようです。勝ち負けを決めようとしたり、何かを争ったりしているわけではないのに、なぜ「~しか勝たん」というのかが納得できないという意見があります。
「~しか勝たん」は日本語しておかしい
「~に勝るものはない」という意味で使われている「~しか勝たん」という表現は、最近、メディアなどで目にする機会が増えた言葉です。意味不明だし、どことなく違和感を覚えるという人もいるようです。
勝ち負けを決めようとしたり、何かを争ったりしているわけではないのに、なぜ「~しか勝たん」というのかが納得できないという意見があります。「~しか勝たん」は、古くから日本で使われてきた表現ではなく、一種の流行語、新語です。
流行語には、耳新しい語であったり、元々の日本語のルールと合わなかったり、といった理由で不快感を覚える人が多く、「~しか勝たん」に対してもそのような違和感を示す人がいるのはごく自然なことです。
「~しか勝たん」はオタク発祥
現在では、幅広いジャンルの人や物事に対して使われる「~しか勝たん」という表現ですが、元来は、自分が好きな「推し」のアイドルを称賛するために使用されることが多かったと言われています。
アイドルは、全ての人が興味を示すわけではなく、オタクの好む世界として意識的に遠ざける人もいるジャンルです。「~しか勝たん」への不快感には、アイドルという特定ジャンルへの好みを表す表現自体を激しく嫌悪したり、拒否したりする気持ちも含まれているのかもしれません。
おそらく「~しか勝たん」に限らず、オタク用語は意味不明で気持ち悪いものだと感じている人もいることでしょう。
「~しか勝たん」は古い
耳新しい言葉は、世間にまだ浸透していない時期にはカッコよさやスタイリッシュさが感じられるものの、爆発的に流行した後には時代錯誤な感じを与えてしまうという傾向がみられます。
「~しか勝たん」に関しても、今では新規性を感じさせることは殆どなく、既に使われ過ぎた感じがあると言えるのではないでしょうか。
日々進化し、変容し続ける言葉に敏感に反応する人であれば、「~しか勝たん」といった最先端でない語に対して不快感を感じるのは仕方のないことかもしれません。