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【死語】「ウケる」はいつから使われている?今どきの言い方は

「ウケる」は若者言葉で、2つの意味があります。「評判である」と「面白い(笑える)」です。「評判である」の「ウケる」は江戸時代から、「面白い(笑える)」の「ウケる」は1980年代後半から使われています。しかし、10代や20代にとって「ウケる」は死語で、今は使っていません。

「ウケる」の意味

「ウケる」は若者言葉で、2つの意味があります。「評判である」と「面白い(笑える)」です。

「評判である」の「ウケる」は、多くの人に評価や支持をもらう意味で使います。例えば、「今日の公演、お客になかなかウケていましたよ」や「最近、ペットの面白い動画をまとめたブログがウケるみたいだ」などのように使われます。

もう1つの「ウケる」は、「面白い(笑える)」の意味で使います。「ウケる」といえば、こちらの意味で使うことが多いです。例えば、「〇〇の顔芸がめっちゃウケる」や「あの動画はウケるよねー」のように使います。

「ウケる」が使われ始めた時期

「評判である」の「ウケる」は江戸時代から、「面白い(笑える)」の「ウケる」は1980年代後半から使われています。「評判である」の「ウケる」は、芝居などで「お客から拍手や喝采をうける」という意味です。芸人の楽屋言葉が徐々に広まって、大衆に使われるようになりました。

「面白い(笑える)」の「ウケる」は、「評判である」の「ウケる」が転じてできた若者言葉です。バブル景気だった1980年代後半は、ウケ狙いの奇抜な表現やテンポの良い略語が多用されて、会話が伝達の手段から娯楽の手段になった時代です。

そのため、「面白い(笑える)」よりもキャッチーな「ウケる」が流行りました。「評判である」と「面白い(笑える)」の「ウケる」は一見すると別の意味のようですが、どちらも「人から賞賛を受ける」という意味に由来しています。そこから、2つの「ウケる」に派生していきました。

「ウケる」の今どきの言い方

30代後半の人は、「ウケる」を日常的に使っていた世代かもしれません。しかし、10代や20代にとって「ウケる」は死語で、今は使っていません。

そのため、30代以上の人が20代以下の人と話す場合、「ウケる」は「草」や「ワロタ」を使うと良いです。「草」は笑いを意味するネットスラングの「w」が草に見えることから使われ始めました。「ワロタ」は「笑った」の打ち間違いが流行った言葉です。

どちらも2ちゃんねる(現5ちゃんねる)が起源の若者言葉です。例えば、「昨日買った商品が今日からセールで草」や「不覚にもワロタ」などのように使います。