「エグい」とは、「すごい」「ひどい」「大きい」などのさまざまな意味を持つ若者言葉です。「エモい」とは特定の意味を持たず、何とも言えない気分のときやセンチメンタルな気分のときに使われる言葉です。
「エグい」の意味
「エグい」とは、「すごい」「ひどい」「大きい」などのさまざまな意味を持つ若者言葉です。関西出身のお笑い芸人が、テレビで使ったことがきっかけで流行になりました。
この「エグい」には2つの意味があり、ひとつはあく抜きが十分されていない山菜やホウレン草などを食べたときに、のどや舌に感じる「えぐみが残る不快な味」を指す「えぐい」という意味で、もうひとつは関西の方言で「度を越している」「むごたらしい」という意味を持つ言葉「えげつない」の省略形です。
どちらもニュアンス的にはマイナスのイメージですが、若者の間で使われるようになってからは逆の意味の「すごい」のように感嘆する表現にも使われるようになりました。
同じ若者言葉である「やばい」がいい意味でも悪い意味でも使えるため、「エグい」と「やばい」は非常に似ていると考えれば分かりやすいかもしれません。
使い方としては、ポジティブな意味では「うれしすぎてエグい」、ネガティブな意味では「この事件はエグい事件だ」のように使われます。
「エモい」の意味
「エモい」とは特定の意味を持たず、何とも言えない気分のときやセンチメンタルな気分のときに使われる言葉です。もともとSNS上で使われていた言葉ですが、2016年の「今年の新語」で2位にランクインしたことが流行のきっかけとなりました。
「エモい」の由来には2つの説があり、ひとつは1980年代にアメリカで誕生した物悲しくセンチメンタルなメロディーが人気の音楽ジャンル「Emo(エモ・イーモ)」から派生したという説で、もうひとつは何とも言えない心情を表現する言葉「えもいわれぬ」が語源という説です。
いずれも、言葉で上手く表現できないような感情を揺さぶられた状態が共通しており、その気持ちを表現するために使われるようになったと考えられています。
使い方は「この曲はエモいね」や、「このドラマの展開はエモい」のように使われます。この言葉も「やばい」と似ていますが、「エモい」には哀愁や感傷的な意味も込められているので、状況に合わせて使い分けることが大切です。