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「いかんせん」は関西弁ではない!意味や使い方、語源を解説

関西弁では「いかんせん~やから」という言い方で使うこともあり、方言と思っている方も多いかもしれませんが、「いかんせん」は関西弁ではありません。「いかんせん」とは、「どうすればいいのかわからない」「良い方法がわからず困っている」という意味の言葉です。

「いかんせん」の意味

「いかんせん」とは、「どうすればいいのかわからない」「良い方法がわからず困っている」という意味の言葉です。関西弁では「いかんせん~やから」という言い方で使うこともあり、方言と思っている方も多いかもしれませんが、「いかんせん」は関西弁ではありません。

「いかんせん」を使う場面は、うまくいく方法を探しているけれど見つからず、諦めてしまった状態であることが多いです。「いかんせん」という言葉を添えることで、より自分の困っている気持ちを表すことができ、途方に暮れていることも伝えられます。

「いかんせん」を漢字で書くと「如何せん」となり、如何とは「どのようであるのか」という意味の言葉です。「理由の如何によっては対応を変える」などの使い方もでき、覚えておくと便利な言葉です。

「いかんせん」の使い方

「いかんせん」を使う時は、理由も一緒に伝えておくと良いでしょう。ビジネスの場面でも「いかんせん」を使うことは可能ですが、多用するとネガティブな意味合いが強調されて、一緒に仕事をしている人の気分を落ち込ませてしまうかもしれません。

「次の仕事にとりかかりたいが、いかんせん今の仕事が終わらない」「同僚と話し合いたいが、いかんせん忙しくて話せない」など、「いかんせん」を使う場面は仕事が大変な時が多いです。

「いかんせん」の類語としては、「残念ながら」「どうしようもない」などが挙げられます。「いかんせん」だけではなく類語も交えて話すことで、同じ言葉を繰り返していると思われる危険性が減ります。

「いかんせん」の語源

「いかんせん」の語源は、中国の漢の時代に使われていた「如何にせん」だと考えられています。日本では「いかにせん」という読み方で使用されていました。

日本の古文の中では「いかにせむ」という書き方がされており、「いかにせむ」の「いかに」は「どのように」という意味で、「せ」は「する」、「む」は「だろう」という意味となります。

全てを合わせると「どうしよう」「どうしようもない」という意味になり、現代でも様々なシーンで使われている言葉です。