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「キボンヌ」を使っていた世代とは?元ネタと意味も併せて解説

「キボンヌ」は、2000年代前半に若い世代を中心に流行した言葉です。パソコンや携帯電話が一般に普及され始めた頃に流行り始め、メールやネットの書き込みで日常的に使われていたと言われています。

「キボンヌ」を使っていた世代

日本では、時代ごとに世の中で流行する言葉が変わるため、いつの間にか使われなくなって廃れていく単語も少なくありません。かつて一世を風靡した「キボンヌ」も時代と共に忘れ去られた単語の一つに挙げられます。

「キボンヌ」は、2000年代前半に若い世代を中心に流行した言葉です。パソコンや携帯電話が一般に普及され始めた頃に流行り始め、メールやネットの書き込みで日常的に使われていたと言われています。

主に使用していたのは「キボンヌ」が流行していた当時10代や20代だった、現在の40代から50代です。2000年代以前は別の流行語が使われていたため、60代以降は聞いたことがあっても実際に使っていた人は殆どいません。

一過性のブームになりやすい流行語はどんなに認知度が高くても、10年程度で廃れてしまうのが実情です。「キボンヌ」も同様に、2010年前後に携帯電話でサービスが開始されたSNSの呟きでブームとなった「なう」という流行語にその座を奪われています。

ネットや日常の会話で使われていた期間は実質10年程度だったことから、10代や20代はもちろん、30代の認知度もそれほど高くはありません。日本の歴史の中で生まれた流行語の中でも、使っていた世代の幅が狭い珍しい言葉です。

「キボンヌ」の元ネタと意味

「キボンヌ」という流行語が生まれたきっかけと言われているのは、2000年に開催されたオリンピックです。シドニーで開催されたオリンピックに出場していた、100mハードル日本代表の金沢イボンヌ選手をもじる形で生まれたと言われています。

「キボンヌ」とは、何かを求めるなどの意味を持つ言葉です。主にインターネットの掲示板などで情報提供を求める時に、「詳細キボンヌ」といった表現で使われていたと言われています。

相手に要求する時に使うのはもちろん、自分の気持ちを発信する場合にも活用できるなど、対応力の広さも特徴の一つです。とはいえ、意味を知っている世代が少なく、使うと恥ずかしいネット用語のランキングでも1位に選ばれていますので、日常で使用するのは難しいと言えます。