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ネットスラングの「キボンヌ」は韓国語なの?正しい意味を解説

「キボンヌ」は、独特な言葉の響きから韓国語由来の言葉なのかと思っている人も少なくありません。しかし、実際は「キボンヌ」は韓国語ではなく、日本語の造語です。「キボンヌ」という言葉の発祥は、金沢イボンヌというオリンピックのアスリートだと言われています。

「キボンヌ」は韓国語ではない

「キボンヌ」は、独特な言葉の響きから韓国語由来の言葉なのかと思っている人も少なくありません。しかし、実際は「キボンヌ」は韓国語ではなく、日本語の造語です。

「キボンヌ」という言葉の発祥は、金沢イボンヌというオリンピックのアスリートだと言われています。金沢イボンヌとは、母親が日本人、父親がジャマイカ系アメリカ人の女子陸上選手です。

1996年に開催されたアトランタオリンピック、2000年のシドニーオリンピックという2つの大会に100メートルハードルの日本代表として出場しました。2000年のシドニー大会で、金沢イボンヌは日本女子短距離の部門で36年ぶりに準決勝へ進出しました。

このようにオリンピックで大活躍したことから、ネット上で「希望」と「イボンヌ」という名前を組み合わせて「キボンヌ」という合成語が誕生したのが始まりです。「キボンヌ」は2ちゃんねるへ投稿されたことをきっかけに一気に広まりました。

「キボンヌ」の意味

「キボンヌ」とは、インターネット上で爆発的に流行したネットスラングのひとつです。2ちゃんねるという大型掲示板で、2000年代に主に使われていました。

「キボンヌ」は、「~を希望する」「~が欲しい」という意味で使われます。例えば、「詳細キボンヌ」は「詳細が欲しい」という意味になります。

また、「家の近くにコンビニキボンヌ」ならば「自分の家の近くにコンビニが欲しい」という意味で、「クリスマスプレゼントはドライヤーキボンヌ」ならば「クリスマスプレゼントにドライヤーが欲しい」という意味になります。

「キボンヌ」は、このように情報だけではなく物に対しても使用することが可能です。「キボンヌ」はかつては若者の間でトレンドとなったスラングですが、近年はあまり使われていません。実際、「最近見なくなった死語ランキング」にもランクインしています。

そのため、ネット上で「キボンヌ」を使用すると、時代遅れというレッテルを貼られる可能性が高いです。ただ、中にはわざと古いネットスラングを使い、当時を懐かしむ人もいます。