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最近よく聞く「知らんけど」という言葉、元ネタは一体どこに?

流行語には意外と明確な元ネタがありますが、「知らんけど」は例外的な言葉で、具体的な由来の元はありません。そもそも「知らんけど」は、関西弁の一つで、関西地方在住の人々にとっては、日常的に見聞きする言葉です。

「知らんけど」の元ネタ

近頃はリアル、ネットでも幅広く使われている「知らんけど」というフレーズ、その元ネタは一体どこにあるのでしょうか。流行語には意外と明確な元ネタがありますが、「知らんけど」は例外的な言葉で、具体的な由来の元はありません。

そもそも「知らんけど」は、関西弁の一つで、関西地方在住の人々にとっては、日常的に見聞きする言葉です。「知らんけど」は「個人的な見解なので責任は取れません」や「あくまで自分の意見なので参考程度に留めて」といったニュアンスで使われています。

関西人にとっては井戸端会議や学校、職場などのカジュアルなコミュニケーションの場で頻繁に利用されています。根拠のない噂話をした後、適当な憶測で雑談をした後などに、話し相手に対して注意を促す意図で「知らんけど」と、最後に付け加えるケースが多いです。

関西人からすると、「なんでやねん」や「ホンマに」や「アカン」等と同様に、「知らんけど」もまた物凄く身近な言葉であり、なぜ流行言葉になったのか、不思議に思えるかもしれません。

いつの頃から、各メディアで有名人の方が頻繁に用いるようになり、関西以外の地域でも見聞きされるようになったようです。

「知らんけど」が流行った理由

「知らんけど」がなぜ、リアルとネットの両方で急激に流行り始めたのでしょうか?

その理由は一概に決められませんが、昨今、情報に対して何かと出典や責任が求められる風潮がある為かもしれません。ひと昔前なら多少適当な噂話や雑談をしていても、友達やネットユーザーから情報の信ぴょう性やソースを聞かれる事はありませんでした。

井戸端会議や友達・家族の雑談の場において、いちいち明確なソースや出典を提案する事は出来ませんが、それでも自分の知っている噂話やニュース、個人的な見解を言いたい、そんな時に「知らんけど」という言葉は大活躍します。

その言葉を結びに使う事で、伝えた内容に責任を持つ必要が無くなりますし、相手から信ぴょう性を深く追及されても良い意味で責任逃れがし易くなるためです。

リアル、ネット共に「口は禍の元」となる事柄が相次いでいる昨今だからこそ、「知らんけど」という免罪符の様に使える愉快な関西弁は広く現代人に愛用されているのかもしれません。