「知らんけど」という言葉に対して不愉快に感じる最大の理由は、責任を回避しているように感じるからです。話を聞いた人は、「知らんけど」を付け足すことで話が真実ではなかった際の言い訳をしているように感じてしまうのです。
「知らんけど」を不愉快に感じる理由
「知らんけど」は、若者を中心に当たり前のように使われています。しかしながら、不愉快に感じている人も少なくありません。「知らんけど」という言葉に対して不愉快に感じる最大の理由は、責任を回避しているように感じるからです。
そもそも物事に対して知識が欠如していたり、人づてに聞いた根拠のない話をしたりする際に、「知らんけど」という言葉は用いられます。そのため、話を聞いた人は、「知らんけど」を付け足すことで話が真実ではなかった際の言い訳をしているように感じてしまうのです。
したがって、あまりに多用してしまうと、この人が話すことは信用できないというように思われる可能性が高いです。関西地方では「知らんけど」という言葉は当たり前のように使われているので、関西人と話す際は大丈夫でしょう。
しかし、他の地域の出身の方は「知らんけど」という言葉に慣れていないので、不愉快に思われる可能性が高いです。そのため、相手の出身地に注意を払いながら使うことが大事です。
「知らんけど」の使い方
「知らんけど」は、もともとは関西地方で使われていた言葉です。人から聞いた根拠のない話、曖昧な情報を伝える際に主に用いられます。
例文を挙げると、「あのお店、最近とても人気があるらしいよ。知らんけど」「彼女の会社は給料がとても高いらしいよ。知らんけど」となります。「知らんけど」を話の後に付け加えることで、自分の発言に保険をかけることが可能です。
すなわち、知っている情報をあなたに伝えたけれども、確信はないのであまり真に受けるなというニュアンスを含めることができるのです。その他にも、「知らんけど」はかなり真面目な話をした後に照れ隠しの意味で使われることもあります。
「知らんけど」は、思わずツッコみたくなるような面白味のある言葉だといえます。また、友達同士のテンポの良い会話の中で軽いノリで使えるのも魅力です。非常に便利な言葉なので、関西地方以外でも若者を中心に日常会話をはじめSNS上などで頻繁に使われています。