言葉

サブカルチャー文化で使用される言葉「萌え」は死語なのか?

「萌え」は、2010年代後半には、死語のような扱いとなることが多くなりました。「萌え」の代わりに使用されることが多いのは、「尊い」や「推せる」などです。また、気持ちが高ぶることを意味する「エモい」も、「萌え」と同じような使われ方をすることがあります。

「萌え」は2000年代に使用された

「萌え」という言葉は、主にサブカルチャー分野で使用される言葉です。アニメや漫画、ゲームのキャラクターに対する、愛おしい、好きという感情を表すために使用します。

そして、美少女キャラクターに対して使用されることがほとんどでした。その由来ははっきりしておらず、「萌」という名前の美少女キャラクターが元になったという説や、「燃える」をパソコンで打ち間違えて「萌え」になったという説などがあります。

また、世間に広く浸透したため、美少女キャラクター以外であっても、愛おしいということを表現するために使用される場合も珍しくありません。

その「萌え」は、2000年代に積極的に使用されました。単純にキャラクターが愛おしいと感じることを「萌え」と表現する他、可愛らしい見た目をしている美少女キャラクターを指す「萌えキャラ」などの派生用語も生まれました。

「萌え」は死語

2000年代に、サブカルチャー文化を中心に積極的に使用された「萌え」ですが、2010年代になると、次第に使用されなくなります。そして、2010年代後半には、死語のような扱いとなることが多くなりました。

2010年代後半から、「萌え」の代わりとなる言葉として使用されることが多いのは、「尊い」や「推せる」などです。また、気持ちが高ぶることを意味する「エモい」も、「萌え」と同じような使われ方をすることがあります。

そのような言葉が主流となっているため、「萌え」を使用する人は、古い人という認識をされる恐れがあります。

「~萌え」は使われている

2010年の後半辺りから、死語のような扱いになった「萌え」ですが、完全に死語になったわけではありません。一部のサブカルチャー文化では、特に問題なく使用されることはあります。

また、「制服萌え」や「子猫萌え」といった「~萌え」という言葉は、2020年代でも使用されることが多いです。さらに、手の一部を覆ってしまうほど長い袖を指す「萌え袖」という言葉は、ファッション用語として定着しています。

そのような、一般的に浸透している派生用語もあるため、「萌え」自体は死語のような扱いになったとしても、完全に廃れてしまうことはないでしょう。