オタク文化の進出を受けて、むしろ「萌えキャラって気持ち悪いよね」等と、カジュアルに言えない空気感が漂い始めています。例えば、有名人がSNSや動画サイトで、人気の萌えキャラを「気持ち悪い」と言えば、炎上する可能性大です。
「萌えキャラ」を気持ち悪いと思う理由
時代の変化を受けて、萌えキャラはあっという間に世間的に浸透しました。広報や宣伝、啓発活動といった、本来ならお堅いメディアでも最近は萌えキャラがごく当たり前に採用されています。
オタク文化の進出を受けて、むしろ「萌えキャラって気持ち悪いよね」等と、カジュアルに言えない空気感が漂い始めています。例えば、有名人がSNSや動画サイトで、人気の萌えキャラを「気持ち悪い」と言えば、炎上する可能性大です。
勿論、趣味嗜好は人それぞれであり、いきなり他人の好きなキャラに「気持ち悪い」と言い放つ事はよくありません。ただ萌えキャラの中には、露出度が激しすぎるファッションのキャラクターがいたり、世間の注目を集めるために露骨にあざといスタイルのキャラクターがいるのも実情です。
ごく普通に街を歩いていて、そういった萌えキャラの宣伝広告やイラストが目に入れば、直感的に「気持ち悪い」と思っても不思議ではありません。
今ではオタク文化が世間的にメインストリームになりつつあるため、あまり表立って萌えキャラを批判する人々はいませんが、女性ユーザーは勿論、硬派な男性ユーザーの間でも「実は萌えキャラってあまり好きではない」と内心、感じている方々は決して少なくありません。
「萌えキャラ」とは
「萌えキャラ」とは読んで字のごとく、萌えるキャラクターの事です。ただ非常に曖昧なニュアンスで使われる言葉であり、厳密な定義はありません。アイドル的な存在のアニメキャラ、という意味でも使われていますし、シンプルに可愛い絵柄のキャラをそう呼ぶ事もあります。
更に企業や組織が広報活動の為に制作するヒロインキャラ、見た目は関係なく自分好みの性格や内面を持つキャラ、仕草や立ち振る舞いが可愛い男性キャラ、自分にとって一押しのゲームキャラクター、といったニュアンスでも「萌えキャラ」は使用されています。
そもそも「萌える」という言葉自体が俗語的に使われており、正しい日本語としての意味合いは「植物が芽を出す事」です。いつの頃からか「萌える」は、「心がときめく事」や「可愛い」や「可憐な美少女」を表すフレーズとして使われてきました。
あくまでオタク文化の中で限定的に使われていた俗語的な表現だったとも考えられています。アニメやゲーム、漫画などのサブカルチャーがクールな文化だと受け入れられ始めた結果、「萌える」という俗語が世間的に浸透しました。