敬語

「~で問題ないですか?」の敬語表現とは?【二重敬語に注意】

「~で問題ないですか?」は、「問題ない」という言葉に丁寧語である「です」をつけただけであるため、正式な敬語ではありません。「~で問題ないですか?」は、「~で問題ありませんか?」や「~で問題ございませんか?」に置き換えることができます。

「~で問題ないですか?」の敬語表現

「~で問題ないですか?」は、「問題ない」という言葉に丁寧語である「です」をつけただけであるため、正式な敬語ではありません。目上の人やビジネスシーンで使う場合、相手に敬意を表することが正しいビジネスマナーと考えられているため、できるだけ使わないことが賢明です。

なお、同僚や後輩などに対してはそのまま使って問題ありません。家族や友人の場合は丁寧語をつける必要がないことから、「問題ない」をそのまま使っても大丈夫です。

~で問題ありませんか?

ある程度雑談などをして交流がある親しい間柄の目上の人や自社の上司に対しては、「~で問題ないですか?」は、「~で問題ありませんか?」に置き換えることができます。

「ありませんか」という言葉は「です」と同様、丁寧語の一種と考えられていますが多少言い回しが柔らかくなるため、丁寧語ではあるけれど使用しても大丈夫と考えられている言葉です。ある程度丁寧に話すけれど改まった場ではない場合に使用できる言葉とされています。

~で問題ございませんか?

取引先の人や社長など非常に遠い関係の上司などに「~で問題ないですか?」と尋ねなければならない場合、「問題ないですか」はフランクなイメージを与えてしまうため、避けたほうがいいでしょう。

最も丁寧な言い回しである「~で問題ございませんか?」を使用することが、適切な敬語となります。かしこまった表現だからこそ社外や社長などの上司に対して適切といえます。

なお、口頭で発言するときだけではなく、メールでのやり取りのときにも使用できる言葉であるため、覚えておいたほうがビジネスマナーに役立つでしょう。

「~で問題ございませんでしょうか?」は二重敬語

注意したいのは二重敬語になったり、あいまいな言い方になったりしないことです。「~で問題ありませんでしょうか?」という言い方は言い回しがあいまいであり、「あり」なのか「なし」なのかわからないと判断される恐れがあります。

また、二重敬語であることから、かえって相手に失礼となる発言となるため、ビジネスシーンでは使わないほうが安全です。「~で問題ありませんでしょうか?」をさらに丁寧にした「~で問題ございませんでしょうか?」も二重敬語であるため、使わないほうがいいといわれています。