敬語

「結構です」を直接伝えるのは失礼!柔らかく伝える方法とは?

「結構です」には肯定と否定の2つの意味があります。どちらの意味であっても上司や年齢が上の人には失礼な言葉となるため、使わないほうがいいでしょう。できる限り柔らかい言い回しを心掛けることで、相手に不快感を与えずに意思を伝えられます。

「結構です」を柔らかく伝える方法

肯定的な意味

「大丈夫です」に言い換える

「結構です」には2つの意味があります。「それで問題ない」という肯定と「これ以上は不要である」と伝える否定の意味です。

肯定・否定どちらの意味であっても上司や年齢が上の人には失礼な言葉となるため、使わないほうがいいでしょう。同僚や後輩であれば問題ありませんが、紋切り型で冷たいイメージを与えてしまうのが残念なところです。

できる限り柔らかい言い回しを心掛けることで、相手に不快感を与えずに意思を伝えられます。例えば相手にこのままプロジェクトを進めてもいいか聞かれたときに「結構です」と伝えることはあるかもしれませんが、問題ない場合は「大丈夫です」と伝えたほうがやさしく伝わるでしょう。

「ありがとうございます」を付ける

また、ワンクッション置いて伝えることで、冷たい印象を回避できます。例えば取引先でのミーティングの時間を決めるとき、翌日の10時で大丈夫かと聞かれた場合に、「結構です」と答えることは可能です。

「ありがとうございます、その時間で結構です」と伝えることで、相手へ不快感を与えずに肯定を伝えることができます。「ありがとうございます、その時間で問題ありません」と言い換えても良いでしょう。

取引先や同僚との会話の些細な部分での言い換えで、相手の不快感を抑えることができ、コミュニケーションを円滑に進めることが可能です。

否定的な意味

「遠慮します」に言い換える

同僚や上司から飲みに誘われたときにお断りするフレーズで「結構です」を使うことは、相手に不快感を与えます。「せっかくなのに申し訳ないけれど、遠慮します」と言い換えるだけで、不快感を低減できる可能性が高いです。

親しい同僚の場合には「申し訳ない」の部分を「悪い」と言い換えてフランクな印象にしても問題ありません。さらに不快感を低減するなら「せっかくなのに申し訳ないけれど、あいにく予定があるから遠慮します」など、具体的な理由をつけるといいでしょう。

「お気持ちだけ頂戴します」に言い換える

同僚や年配の人にお菓子をいただくときに断るフレーズでも「結構です」と伝えることは、相手へ不快感を与えるだけではなく、場の雰囲気も悪化させます。まず「ありがとうございます」とお礼を伝え、「お気持ちだけ頂戴します」と返せば、不快感を低減できるでしょう。

「ありがとうございます。今おなかがいっぱいなのでお気持ちだけ頂戴します」と理由をつけて伝えることで、相手に不快感を与えず、自分も不要なものを受け取らなくて済む可能性は高いです。ただし、それでも「後で食べて」と強引に押し付けてくる人もいます。

その場合は受け取ってバッグなどへしまうことも社会人としてのマナーです。受け取ったものは、どうしようとその人の自由となります。