敬語

「完璧です」の敬語とは?目上の人にも使える褒め言葉を解説

取引先・上司など目上の人に「完璧です」と意思を伝えたい場合は、「申し分ございません」を使います。「申し分ありません」も使えますが、丁寧な印象を与える「申し分ございません」を使ったほうが良いでしょう。

「完璧です」の敬語

取引先・上司など目上の人に「完璧です」と意思を伝えたい場合は、「申し分ございません」を使います。「申し分ありません」も使えますが、丁寧な印象を与える「申し分ございません」を使ったほうが良いでしょう。

「言う」の謙譲語である「申し」が含まれているため、「申し分」を敬語だと思っている人は多いですが、実は敬語ではありません。この「申し分」の「申し」には謙譲語の意味がないためです。

そのため、丁寧語である「ございません」を付けて「申し分ございません」として使われています。しかし「申し分」という表現に対して丁寧な印象を受ける人も多いため「申し分ありません」「申し分ないです」も使われています。

「申し分ない」は上から目線になる?

「申し分ない」という言葉は、人によっては上から目線でモノを言われている印象を受ける場合があります。

例えば、プロゴルファーがゴルフ初心者に「申し分のないスイングですね」と褒められても、「初心者に何が分かっているのか」と腹立たしく思う人もいるでしょう。目下の人から自分を評価されて気分を害する人が多いので使い方には注意が必要です。

「申し分ない」は欠けるところはないが、プラスアルファがない出来という意味でもあります。完璧で素晴らしいという意味よりも、欠けているところがなくて良いという意味合いになるので、目上の人に対する褒め言葉として使うのは避けましょう。

「申し分」の使い方

「申し分」は丁寧な印象を受ける表現ですので、普段の会話に取り入れると良いでしょう。目下の人と話す場合や天気の話題などには使いやすいです。

例えば、目下の人には「君にお願いした資料は申し分のない仕上がりで助かった」「弊社の山田は申し分がないほど素晴らしい人物です」、天気の話題には「今日は運動会には申し分のない天気だった」などです。

また、目上の人に対してまったく使えない訳ではありません。例えば「申し分ございません。素晴らしいご提案をいただき感謝しております」といった使い方ができます。