敬語

不要なものを「いらない」と伝えるときの丁寧な断り方とは?

断りたい時には、すぐに「いらない」という気持ちを伝えるのではなく、まずは、丁寧な前置きをするようにしましょう。次に、断る理由を述べましょう。肝心の断り文句は、その次に伝えます。「遠慮させていただきます」や「お気持ちだけいただきます」といったフレーズが良いでしょう。

「いらない」と伝えるときの丁寧な断り方

前置きをする

断りたい時には、すぐに「いらない」という気持ちを伝えるのではなく、まずは、丁寧な前置きをするようにしましょう。例えば、「いただきたい気持ちは山々ですが」や、「せっかくのお心遣いにも関わらず、申し訳ありませんが」などの文言が挙げられます。

受け取れない理由を言う

次に、断る理由を述べましょう。洋服や雑貨などであれば、「家が狭く、収納する場所もないため」や「同じようなものを持っており」などの理由が考えられます。

食べ物などの場合は、「今ダイエットをしておりまして」「甘いものは苦手なので」などの理由が挙げられるでしょう。なお、状況によっては、「食べきれそうにないので」と、少しだけいただく方法も考えられます。

断り文句を選ぶ

肝心の断り文句は、その次に伝えます。「遠慮させていただきます」や「お気持ちだけいただきます」といったフレーズが良いでしょう。

お詫びや感謝を伝える

そして、そこからさらにお詫びや感謝の気持ちを伝えるようにします。お詫びであれば、「大変申し訳ありません」などのフレーズが適しています。ただし、前置きの段階で、すでに謝罪の気持ちを伝えている場合は、何度も同じことを伝えることは避けるようにしましょう。

「ありがとうございます」などと、相手の思いに対して感謝の気持ちを伝えると、やんわりと丁寧に断ることができます。

「いらない」を丁寧に伝えよう

相手が良かれと思ってプレゼントしてくれるものが、必ずしも自分の気に入るものとは限りません。もらったとしても、価値を感じられず、かといって捨てることもできないため、モヤモヤした気持ちを抱えることになります。

思い切って、相手に「いらない」とストレートな気持ちを伝えられたら、そのような悩みはなくなるでしょう。しかし、相手との関係性によっては断りにくかったり、今後の関係性に影響が出るのではと心配になったりすることも少なくありません。

何より、相手が傷付いてしまうのではという懸念があります。いらないものを断りたい時には、相手に不快な思いをさせず、丁寧に断ることが大切なのです。