言葉

「プールバー」は死語なのか?由来もあわせて解説【和製英語】

日常会話では死語と判断される可能性は高いですが、ビリヤードをするバーを「プールバー」と呼ぶことはなくなったわけではありません。検索サイトでは「ビリヤードバー」と「ナイトプール」の両方を記載しているサイトも少なくなく、いまだに現役で使える言葉であることは事実です。

「プールバー」は死語?

2020年代ではビリヤード台のあるバーのことを「プールバー」とは呼ばず、実際に泳ぐプールサイドにあるお酒や軽食を楽しめるスポットのことを「プールバー」と呼ぶ若い人が多いです。

もともと高級ホテルが宿泊客へのサービスで提供した夜間のプールですが、SNS映えすることや日焼けせずに水泳を楽しめること、飲食をしながら泳げるスポットが少なくなっていることをきっかけに10代から20代の若い女性を中心に爆発的な人気を博しました。

「ナイトプール」と呼ぶことも多いですが、「プールバー」と呼んだ場合「ナイトプール」をイメージする若い人が多いのは事実です。しかし、日常会話では死語と判断される可能性は高いですが、ビリヤードをするバーを「プールバー」と呼ぶことはなくなったわけではありません。

検索サイトでは「ビリヤードバー」と「ナイトプール」の両方を記載しているサイトも少なくなく、いまだに現役で使える言葉であることは事実です。昔からビリヤードをしていた人などをはじめ、使う相手を選びさえすれば確実に通じます。

「プールバー」の由来

「プールバー」は和製英語で、ビリヤードができるバーのことを指します。1980年代後半から90年代初頭のバブル期を中心に、若い人が良く集まっていました。

「プールバー」と呼ばれる由来は複数存在しており、ビリヤード台の種類から呼ばれるようになったという説が有力です。ビリヤード台にはポケットと呼ばれる穴のある台とない台が存在しています。

日本国内で定番なのは穴のある台で、ポケットにボールがたまっていく姿を見て、英語で溜まるの意味を持つ「pool」を使用して、「プールビリヤード」と呼びました。「プールビリヤード」というゲームの名称から、ビリヤード台のあるバーを「プールバー」と呼ぶようになったという説です。

これ以外にも、英語圏でビリヤードは以前賭け事の対象だったため、賭け金がたまっていく姿から「プールバー」と呼ばれるようになったという説や、ビリヤード台がかつては青一色で見た目が「プール」に似ているから名付けられたという説などがあります。