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「大草原不可避」の元ネタやおかしいときに草を用いる理由とは

「大草原不可避」はネット用語の一種で、非常におかしい様子を意味します。また、余りにも馬鹿馬鹿しいやり取りを見たり、非現実的な物言いをあたかも事実であるかのように示した文章を皮肉る意味で用いられることもあります。

「大草原不可避」の元ネタ

「大草原不可避」はネット用語の一種で、非常におかしい様子を意味します。また、余りにも馬鹿馬鹿しいやり取りを見たり、非現実的な物言いをあたかも事実であるかのように示した文章を皮肉る意味で用いられることもあります。

笑うことをネット用語で「w」と表記しますが、これは笑いのローマ字表記である「warai」の頭文字から取られた表現です。「ちょw、コーヒー吹いたwww」のように、文末に複数用いることで書き手が可笑しくて笑っていることを表現しています。

基本的におかしいほど「w」を多く表記します。「w」が幾つも並んでいる様は芝生のように見えることから、「w」の代わりに「草」と表記するケースが増えました。

「負けたのに未練がましくて草」のように使いますが、腹がよじれるほどおかしいときは「w」を複数使うのと同じ意味で「大草原」と表記するようになりました。また、「不可避」を加えることで誰もが笑うことを避けられない、非常におかしい事柄であると示す効果があります。

「www」は日本独自のスラング

「大草原不可避」の原型である「www」は文字の形状を意味のある物体に見立てる、日本独自の解釈の結果と言えるでしょう。

複数の文字や数字を組み合わせてひとつの絵を表現するアスキーアートは様々な国で用いられていますが、ひとつの文字だけに特有の意味を持たせるスラングは日本以外の地域ではほとんど見られません。

アルファベットを用いる国の人に対して「www」を使っても意味が通じないので注意が必要です。また、「大草原不可避」を用いても字面通りの解釈しかできず、「草原を回避できないとはどういう意味だ?」と問い返される可能性があります。