「まじ」は、国語辞典によれば、名詞・形容動詞とされています。形容動詞の活用形は、未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形の計5種類です。未然形は「まじだろ」、連用形は「まじに」「まじで」「まじだっ」、終止形は「まじだ」、仮定形は「まじなら」という風に変化します。
「まじ」の品詞
「まじ」は、国語辞典によれば、名詞・形容動詞とされています。
形容動詞の活用形は、未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形の計5種類です。未然形は「まじだろ」、連用形は「まじに」「まじで」「まじだっ」、終止形は「まじだ」、そして仮定形は「まじなら」という風に変化します。
例えば、未然形の「まじだろ」は、「その話はきっとまじだろう」というように、推量の意味で、連用形の「まじだっ」は、「結局まじだったのか」のように過去のことを表現する場合などに、仮定形の「まじなら」は、「それがまじなら、気をつけなければ」などのように、仮の話をする際に使われます。
「まじ」には非文法的な活用がある
「まじ」には、上記の形容動詞の活用パターンに含まれていない「非文法的」と思われるような活用や使い方がされることもあります。
例えば、「まじの話」などのように、「まじの」という使い方です。ただ、これに関しては、形容動詞に対する文法規則通りでない活用とみなす解釈の他に、ここでの「まじ」は名詞であるとする解釈も可能です。
これに対して、若者言葉において出てくる、「まじかっこいい」のような使い方は、「まじ」が名詞であっても形容動詞であっても、文法規則と合いません。
「まじ」は副詞の場合もある
「まじかっこいい」などの場合の「まじ」は、「かっこいい」という形容詞を強調する働きしており、副詞的に使われています。
文法規則的には正しくない使い方ですが、このケースのように、形容動詞の語感だけを使って副詞的に用いたり、文法的には正しくない活用形を副詞的に用いる用法が、若者言葉の中から出てきています。この場合の「まじ」は、どの品詞に分類すればよいでしょうか?
これに対しては2つの考え方があり得ます。一つは、あくまで形容動詞が非文法的な活用をしたものなのだから、形容動詞に分類するというものです。もう一つの考え方は、副詞的に使われており、形容動詞の活用パターンとも異なるのだから、副詞に分類するというものです。
インターネットでは、このような「まじ」は副詞であるとする声も見られます。言葉は時代とともに変化するものなので、今後、学者や辞書がどのよう立場をとるのかにより、まじの品詞の分類が追加される可能性もあるのかもしれません。