「～してもろて」という言葉は元々関西圏で使用される方言です。「～してもらって（してくれて）」という意味で、例えば「助けてもろてほんまおおきに（助けてくれて本当にありがとう）」のような使い方をします。この方言が若者を中心に流行り言葉として使われるようになりました。
「～してもろて」の元ネタ
「～してもろて」という言葉は元々関西圏で使用される方言です。「～してもらって（してくれて）」という意味で、例えば「助けてもろてほんまおおきに（助けてくれて本当にありがとう）」のような使い方をします。この方言が若者を中心に流行り言葉として使われるようになりました。
「～してもろて」の流行りのきっかけ
「～してもろて」という言葉が流行を見せたのは2018～2020年頃。2020年にはギャル雑誌の流行語大賞で3位にランクインしました。それではなぜ「～してもろて」が流行したのか、その背景には諸説があるようです。
例えば1つは、FPSゲームのプレイヤーたちが使用し始めたというもの。プレイヤーたちがSNS上で「～してもろて」という言葉を頻発するようになり、それが流行のきっかけになったという説があります。
また、YoutuberやVtuberが「～してもろて」とたびたび使うようになったことから、視聴者層にもそれが広がっていき流行ったという見方もされています。その他、インターネット上の掲示板などでよく使用されたことも、流行を盛り上げた一因です。
このようなさまざまな要因が重なり、若者に支持される流行り言葉になったと考えられます。
「～してもろて」の使い方
流行り言葉としての「～してもろて」は、前述した関西の方言的使い方とは少し異なります。具体的には、文章においてどの位置に入るかが最大の違いです。
関西弁として使われる「～してもろて」は、文章の途中に入ります。「～してくれて」という意味合いの言葉なので、必然的にその後も文章が続くのです。
一方、流行り言葉としての「～してもろて」は、文末に使用されます。例えば「この中から選んでもろて（この中から選んでください）」のような使い方です。
つまり、相手に何かをお願い・要求するときに使用されているということ。単に「～して欲しい」と相手に伝えるより、「～してもろて」と関西弁を使用した方が、ふんわりやさしい印象になると考え使う人が多いようです。
また、「美味しそうなランチ食べさせてもろて（美味しそうなランチを食べさせてもらいました）」など、報告的な意味合いで使われることもあります。