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「シュールだね」とはどういう意味?誉め言葉なの?【例文付】

「シュールだね」は、使い方によって、肯定的にも否定的にも表現することができるので、一概に良い意味か悪い意味か断定することはできません。同じ言葉でよくも悪くも使われるので、わかりにくいことが多いです。

「シュールだね」の意味

シュールは、なんとなく雰囲気でわかっていても、言語化するのが難しい言葉です。「シュールだね」と言われても、どういう意味なのか一瞬考えてしまうこともしばしば。

シュールには、非現実的とか、一目ではわかりにくいといった意味があります。使い方によって、肯定的にも否定的にも表現することができるので、一概に良い意味か悪い意味か断定することはできません。

もともとはシュールレアリスムの略で、20世紀の芸術思想です。意識の中の世界や、非合理的な様子を表現した言葉で、1900年代前半から流行しました。シュールレアリスムを作品に取り入れた有名な作家も多いです。

わかりにくい面白さを表現する時によく使われるので、「シュールだね」は褒め言葉であることが多いです。逆に、何を言っているのかよくわからない人に対して言葉を選んで、「シュールだね」と言うこともあります。

同じ言葉でよくも悪くも使われるので、わかりにくいことが多いです。言葉自体の分かりにくさと、表現のわかりにくさが、余計に理解を難解にさせています。

「シュールだね」は褒め言葉?

「シュールだね」は、褒め言葉として使われることが比較的多いです。褒め言葉ではないこともありますが、どちらかというと肯定的な使われ方の方が多く見られます。

「非現実的で良い」のか、「非現実的だから悪い」のか、「シュールだね」はどちらの意味にも使われるので、わかりにくいケースが散見されます。

例えば何か冗談を言った時、「それはなかなかシュールだね」と笑いながら言われれば、それは褒め言葉です。わかりにくい・非現実的で面白い、という意味でとらえることができます。

一方で、「言っている意味がよくわからないことが多い。彼の言うことはシュールだね」は、褒めていません。ただただ説明が分かりにくかったり、現実的にあり得ないことをよく言う人を、少し揶揄している言葉です。

「シュールだね」をどんなシーンで使うのか、使い手の表情なども含めて判断しなければいけません。