「とりま」という言葉が世間に認知され始めたのは2000年代半ばの頃で、ギャルと呼ばれる若い女性達が考えたと言われています。「とりま」は「とりあえず、まあ」を短く表現した言葉で、「了解」を「りょ」と言うなど長い単語を縮小する若者ならではの文化の一つです。
「とりま」はいつから使われている?
時代の移り変わりの中で若者発信で新しい言葉が生まれることがあります。日常会話の中で頻繁に出てくる「とりま」もその一つです。「とりま」という言葉が世間に認知され始めたのは2000年代半ばの頃で、ギャルと呼ばれる若い女性達が考えたと言われています。
「とりま」の意味や使い方
「とりま」は「とりあえず、まあ」を短く表現した言葉で、「了解」を「りょ」と言うなど長い単語を縮小する若者ならではの文化の一つです。ギャル達によって作られた「とりま」が世の中に浸透した理由は、日常生活の色々な場面で使いやすいことが理由です。
中でも、「とりま何時に行く」「とりま駅前に集合」など、約束ごとで使う人が多いと言われています。居酒屋での定番フレーズとして親しまれている、「とりあえずビール」という注文方法を、「とりまビール」に変える人も少なくありません。
ただし、世間に認知されているとはいえ、全ての人が意味を理解しているわけではありません。注文を受ける人が若者言葉に疎い年長者の場合、「ねぎま」と勘違いされてビールと共に頼んでもいない焼き鳥が運ばれてくることもあります。
「とりま」の利用を避けるべきシーン
使い勝手の良い「とりま」も、状況によってはひんしゅくを買うこともあります。特に注意しなくてはいけないのがビジネスシーンです。「とりま」は日本語として認められていない若者発祥の造語です。真面目な会話を心掛けなくてはいけないビジネスで使うと相手からの印象が悪くなります。
若者の文化を理解できない管理職との会話で使って怒られる、営業先の担当者との契約で使ってしまったことで、相手が不快に感じて取引を断られるという可能性もあります。むやみやたらに使わずに、気心が知れた同僚やプライベートの友人程度に留めておくことが大切です。