「わかりみしかない」は肯定や納得、理解や共感を示すスラング、若者言葉である「わかりみ」に、最上級の表現「しかない」を加えた言い回しです。「よくわかる」「とても理解できる」といったより強い表現となります。「わかりみがすぎる」も同様の意味で使用されています。
「わかりみしかない」「わかりみがすぎる」の意味
「わかりみしかない」は肯定や納得、理解や共感を示すスラング、若者言葉である「わかりみ」に、最上級の表現「しかない」を加えた言い回しです。「よくわかる」「とても理解できる」といったより強い表現となります。
ただし、強調表現の意図で単に「わかりみ」とする場合もあり、明確な基準による強さを示すというよりも、あくまでも感覚的に用いられる言葉です。
形容詞の末尾を「み」とすることで名詞化した「重み」や「暖かみ」、「ありがたみ」に倣った新表現として広まったと考えられます。ただし、「わかりみ」は形容詞ではなく動詞の「わかる」が元となっていると考えられることから、国語の文法上は誤用というべき表現です。
「わかりみがすぎる」も同様の意味で使用されています。「わかりみしかない」を使うか「わかりみがすぎる」を使うかは発言者の自由意思によるものであり、深く追求する必要を感じさせない言葉です。
「わかりみしかない」や「わかりみがすぎる」は、あくまでも仲間内の気軽な会話において使用できる言葉であり、フォーマルな場面や親しくない間柄での会話には使わないよう注意すべきといえます。
「わかりみしかない」「わかりみがすぎる」の使い方
「わかりみしかない」または「わかりみがすぎる」が現実の会話に出てくるとき、「よくわかる」や「とても理解できる」といった強い肯定のみならず、「それ以外に考えられない」や「疑いなくそうに違いない」といった意味が込められている場合もあります。
以下は会話における「わかりみしかない」や「わかりみがすぎる」の使い方・会話例です。
■理解や共感を示す場合
A「今日は気分が悪いんだよね」
B「そうだよね、わかりみしかない」
A「急いで家を出たときって、いつも何か忘れ物があるんだよね」
B「あるある、わかりみがすぎる」
■疑う余地がないと返す場合
A「これは○○だよね」
B「やっぱりそうなんだ、わかりみがすぎる」
A「あの人が話してた物って、これのことだよね」
B「たしかに、わかりみしかない」