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「めっちゃ」という言葉はいつから使われている?【若者言葉】

「めっちゃ」は、1990年代辺りに、関西の若者が、自然に使用するようになったと考えられています。今でこそ全国規模で使用されている言葉ですが、元々は関西だけで使われていました。それが、1990年代後半から2000年ごろには、関東でも使用されるようになります。

「めっちゃ」はいつから使われている?

1990年代【関西】

「めっちゃ」は、「滅茶苦茶」が元になった言葉で、「滅茶苦茶になるほど」という強調の意味で使われます。関西で、「滅茶苦茶」が「めちゃくちゃ」や「めちゃめちゃ」といった若者言葉となり、それがさらに短縮されて、「めっちゃ」になっています。

「めっちゃ」は元々存在していた関西弁ではなく、若者が生み出した言葉です。誰がいつ作ったり流行らせたりしたのかということは、明らかにはなっていません。1990年代辺りに、関西の若者が、自然に使用するようになったと考えられています。

1990年~2000年前半【全国】

「めっちゃ」は、今でこそ全国規模で使用されている言葉ですが、元々は関西だけで使われていました。それが、1990年代後半から2000年ごろには、関東でも使用されるようになります。その理由と考えられるのは、関西のお笑い芸人の東京進出です。

若者言葉である「めっちゃ」を自然に使用する関西のお笑い芸人が、1990年代に大勢東京へと進出しました。そして、関東のテレビやラジオで、「めっちゃ」を使用したため、一般の人にも「めっちゃ」が浸透したと考えられます。

「めっちゃ」が、厳密にいつ全国規模で使われるようになったのかは、不明です。しかし、2000年にはすでに、全国で知られていた可能性が高いです。その証拠となるのが、2000年の流行語です。

2000年のシドニーオリンピックに出場した水泳選手、田島寧子が、銀メダルを獲得した際に「めっちゃ悔しい」というコメントを残し、それが流行語となりました。田島寧子は神奈川出身なので、2000年までに「めっちゃ」が神奈川に浸透していたということになります。

また、2002年には、松浦亜弥の楽曲「Yeah!めっちゃホリディ」が発売されました。アイドルソングは、流行っている言葉を取り入れる傾向があるので、2000年代前半には、「めっちゃ」が東京で流行っていた可能性が高いです。

流行語の「めっちゃ悔しい」や楽曲である「Yeah!めっちゃホリディ」が、「めっちゃ」を全国に浸透させた可能性も考えられます。そのため、1990年から2000年代前半ごろに、「めっちゃ」が浸透して、使われるようになったと考えると良いでしょう。